OMEGA Black Gilt Dial

COMMENT

1944年製造のオメガ。80年近く前の時計とはとても信じられない、造り込みの良いケースとダイアルです。ケースはステップベゼルにスクリューバック構造。堅牢なケースでありながら、文字盤には夜光塗料を配さないスポーツウォッチとも決めきれない時計です。ブラックダイアルの印字は全てギルトで、メッキのような反射が楽しめます。針はソリッドなペンシルハンドです。スクエア型の小型ムーブメントであるVal.R17.8を採用し、ミッドサイズのケース径に見合った薄さを実現しています。R17.8はテンプ受けに「OXG」刻印を入れた主にUS向け角金ウォッチによく搭載されましたが、こちらは刻印なしのヨーロッパ向けタイプ。意匠も北欧の時計らしさに溢れています。

ケースは過去に研磨歴の感じられない、素晴らしいプロポーションです。ラグのカッティングはエッジをよく残し、傷が少なくパリッとしています。ケースバックに刻印されたこの時計のスペックやシリアルナンバーはしっかりと視認ができます。ダイアルは半艶をのこした良いエイジングです。経年変化が全体に均一で、程よいヴィンテージテイストです。針にエイジングはほとんど見られません。ギルトのインデックス同様に、美しく光を反射します。弊社にて分解掃除済で、パワーリザーブ42時間を確認しています。

当時のスポーツ、ドレスのどちらにも振り切らない、ちょうど良い塩梅のデザインです。黒金のフェイスはで一見ハードな印象を受けますが、スモールセコンドやミッドサイズのケース等、細部にヴィンテージウォッチならではの意匠が敷き詰められており、品よく纏められています。

BRAND

社会人となった自らの象徴として、何かを成し遂げた記念の証として、人生の様々なシーンであなたの傍らで静かに時を刻む存在、オメガほど人生を彩るにふさわしいアイテムはありません。