SEIKO 5 LUNAR CALENDAR REF.6347-5000

COMMENT

ムーンフェイズモデル、セイコー5・ルナカレンダーです。オクタゴンケースはベゼルがステップしています。夜空に煌めく星のようなラメのブラックを境に、ゴールドのインナーベゼルはフルーテッド仕上げを施しています。中心に向かって何層にも表現を重ねていきます。ダイアルはブラックミラー。インデックスの内側は縦ヘアラインを施しています。ダイアル中央上には大きめなムーンフェイズを配しており、デザインの主役となっています。中央下に位置するメーカーロゴは全てアプライドで手が込んでいます。カレンダー窓は6時位置で、ダイアルの雰囲気を壊しません。ドルフィンハンドと真っ直ぐな秒針は、インデックスを繋げたサークルライン上に重なります。搭載ムーブメントの6347Aはリューズ1段引きで日付の早送りとムーンフェイズの操作、2段引きで時刻合わせが行えます。

NEW OLD STOCK（未使用品）です。未使用品という存在は当時のモノづくりを知る上で貴重な資料のようなものです。ケースのエッジ、ミントのブラックダイアル、ピンピンのブレスレットには感銘をうけます。バックルには販売時のビニールが被せてあります。針、インデックス、アプライドのロゴに経年変化は一切ありません。使用せずにコレクションされるお客様もいるかと存じますので、オーバーホールはあえて行っておりません。ご希望に応じ別途にて、通常通りの作動保証付きオーバーホールいたします。パーファクトなヴィンテージウォッチの世界を味わってみてはいかがでしょうか。

1986年製ルナカレンダーは、国産初となる月齢表示機能付き自動巻機械式時計。見た目にも機構にもロマンを駆り立てられます。クオーツショックで腕時計業界が苦境にあった頃の製品です。また販売地域が限定されていたようで、製造数がとても少ないモデルです。NOSで手に入れる滅多にない機会は、時を超えてファーストユーザーとなるチャンスでもあります。

BRAND

1960年代は、機械式腕時計は完成期とも言えるほどの発展を遂げた時期で、セイコーは精度コンクールの分野でも量産の分野でも、世界に追いつき、追いぬいた時代であった。同時に、「時計の電子化」が進展し、1969（昭和44）年12月にセイコーが世界初のクオーツ（水晶）腕時計を発売することにより、機械式腕時計からクオーツ腕時計へと大きく舵を切ろうとする時期でもあった。