OMEGA Geneve Ref.131006

COMMENT

非常に幅広いベゼルを採用した、円盤状ケースのジュネーブ。スペーシームーヴメントの流れを汲んだようなデザインですが、オメガはディスコボランテ（別名フライングソーサー）で真円ケースのデザインを1930年代から採用していました。

前衛的なケースデザインを除き、その他スペックは正統派ドレスウォッチです。文字盤はシルバーのサンレイ、夜光なしのバーインデックス×ペンシルハンドのクラシカルな顔立ちです。ムーブメントは自動巻きの時代に入って久しい、薄型の手巻きCal.600を搭載。OMEGAの時計は精度もさることながら、オーバークオリティともいえる、部品の造りや耐久性などが、現代の時計作りとは大きく異なる魅力です。このムーブメントは2姿勢調整された一段階グレードの高いものです。

ドレスウォッチですので、コンディションはより厳正に判断しますが、とても綺麗な状態です。ケースは変な痩せが見られず、ラグは上面の小さな面が均一に残っています。傷は一切見られませんので、シーンを選ばずにお使いいただけます。ダイアルはミントコンディションです。サンレイのシルキーな質感を阻害する経年変化は一切見られません。焼けはほとんどなく、キリッとしたシルバーカラーがドレスウォッチとしての潔さを感じます。針やインデックスはパーフェクト。上面のメッキに剥がれがなく、キラキラと輝きを見せます。赤胴メッキが施された中のムーブメントは美しいままを保っています。入水の形跡はゼロと判断して良いでしょう。

ドレスウォッチは防水性能を当時から持ち合わせていないため、コンディションの良いものを見つけることは年々難しくなっています。機械式時計最盛期に作られたミントなヴィンテージオメガをリーズナブルな価格で楽しめます。

BRAND

＜Geneve（ジュネーブ）＞シリーズは、コンステレーション、デビル、スピードマスター、シーマスターなどのシリーズの中でエントリーモデルとして登場。エントリーモデルとはいえ、発売当時の国産機械式時計などと比べるとはるかに高性能で、高価な時計でした。デザイン性が高く、メンズ、レディス共に都会的でスタイリッシュなモデルが多いラインです。現在では生産されていないモデルのため、アンティークでしか味わえない魅力があります。

HIGHLIGHLT

Just Like a Disco Volante Case