IWC

COMMENT

1956年製のオールドインターです。ドレスモデルの多いインターですが、一段とフォーマル要素が強いです。細いバーのインデックスは繊細で実直。3,6,9は2本、12は3本と重ねていてボリュームを持たせています。きらりと光るパールドロップのミニッツドット、ソリッドなペンシルハンド、控えめな中にもIWCこだわりの意匠がしっかりと詰まっています。ケースは曲線と直線がはっきりと分かれた構成です。細く長いストレートラグは、上品でありながら腕をしっかりと覆う考えられた造りです。

コンディションが特に重視させるドレスモデルであるからこそ、厳正に判断しましたが、総じて素晴らしい状態です。ホワイトダイアルは薄くパティナが表れており、角度によって見え隠れします。ごま塩柄のフェイスは程よいヴィンテージ感を堪能することができます。針やインデックスはメッキの剥がれがなく、ヤレた印象がありません。ケースはラグのエッジが立っています。小傷のみで大きな損傷はありません。ケースバックには僅かに錆が確認できますが、実使用で気になるようなものではありません。当店にてOH済みで、48時間以上のロングパワーリザーブを確認しています。ご購入後すぐ、調子よくお使いいただけます。

ブランドロゴが筆記体のオールドインターで、最もティピカルな意匠ですが、普遍であるが故のオーラを持った時計です。これぞ、1950年代のオールドインターです。

BRAND

アメリカマサチューセッツ州ボストン出身の時計師、フロレンタイン・アリオスト・ジョーンズが1868年に創立したのが始まり。特徴的なデザインで今なお世界中で人気を誇る「パイロット・ウォッチ」コレクションなど、多くの人気シリーズを発売。磁気から時計を守る為の軟鉄製インナーケースや、IWC独自の"ぺラトン式"と呼ばれる両回転式自動巻機構はあまりに有名