JAEGER LECOULTRE Cal.P812

COMMENT

1950年代に製造された、ハーフローターのドレスモデル。ダイヤルはホワイト。よく見ると外周のミニッツはフラットで、インデックス部からダイヤルが隆起しています。インデックスはクサビ。多面カットが美しく、キラキラと輝きます。針はセンターに夜光塗料を配したドルフィンです。スモールセコンドは十時にプリントを配したとてもシンプルなものです。ケースはステンレス。ラウンドを活かしたさりげない猫足のようなラグ、スクリューバックと見どころの多い時計です。搭載ムーブメントであるCal.P812は1954年から生産されました。

ケースは適度な使用感のみのグッドコンディション。繊細なラグのエッジが効いており、パリッとした印象です。ダイヤルは年式を考慮すると、信じられないほどに良好なコンディションです。針やインデックスに劣化は見られず、光にかざすとメッキが美しく輝きます。弊社にて分解掃除済みです。

これほどまでにコンディションの良い1950年代の時計が出てくることはそうそうありません。当時のクラシックなスタイルであり、フェイスデザインの素晴らしいバンパー・ルクルトウォッチとなります。

BRAND

＜JAEGER LE COULTRE（ジャガー・ルクルト）＞は、現在も個性的なモデルを数多く製造し続けるマニュファクチュール。かつては、他の名門メーカー（ヴァシュロン・コンスタンタン、オーデマピゲ、パテックフィリップ、カルティエ等）にもムーブメントやパーツ等のエボーシュを供給していました。始まりは1183年、スイスの小さな工房から。「科学によって立つ」という信念のもと、信頼ある機械・製造ラインを作ることに力を入れ、時計の中心地であったスイスで、高級ブランドに時計の機械・部品製造の先端を行く供給元に成長しました。＜レベルソ＞を代表する自社ブレンドモデルなど、現在では数少ない自社生産のマニファクチュールブランドです。