OMEGA Constellation Ref.168.005

COMMENT

現在でもオメガの主力ラインに位置するコンステレーション。本質的にシンプルなモデルですが、34mmのケース内でより複雑に見せるために、いくつかのトリックを利用しています。「pie-pan」ダイアルを備えたダイアルは、仕上げの違いでツートンの表情に。角度の付いた通称「カブトムシラグ」は、ケース全体に細長い外観を与えます。時分針はドルフィン。針は全て専用で短く、パイパンの内側に沿ってランニングします。バーインデックスは台形のファセットが美しくオメガの上位機種らしい意匠です。ケースはステンレスに厚く金を被せたゴールドトップです。搭載されているクロノメーターCal.561は、カレンダー早送り(21時⇔1時の間針を往復させる)が付く、5ポジション（五姿勢および温度調整）の機械であり、歴代の500系オートマチック・ムーブメントを改良して高評価を残した機械。

ダイヤルはパーフェクトコンディションで、焼けの少ないパリッとした表情で好感が持てます。当時のままの艶めきを見せており、高級感が感じられます。針やインデックス、アプライドのΩロゴは鏡面仕上げに剥がれがなく、メッキの反射が瑞々しい印象です。ケースはプロポーションがよく、ベゼルの段にエッジを残しています。弊社にて分解掃除済みですので、60年代の雰囲気をリアルに楽しめる一品です。

星座を意味するコンステレーションは、オメガの最高精度と自動巻を両立させた珠玉のモデルです。 クオーツ時計開発以前の「精度こそ絶対的な価値」とされた時代に生まれた最高峰の時計です。

この世代のオメガの機械は自動巻効率が優秀なため、手巻きを必要とする場合がほとんどありません。コンステレーションのオリジナル竜頭は、デザイン性を重視しています。手巻きし難いなど、マニュアルでの操作が重い感じますが、オリジナルの仕様であり、問題ありません。

BRAND

星座を意味する コンステレーションは、高級感と高精度を追求し続けたフラグシップモデル。OMEGAが創業以来積み重ねてきた技術を集結したという精度の高さが魅力のひとつ。シンプルながらエレガントで気品あるデザインも高く評価されています。