OMEGA Ref.OJ2262 14K Rose Gold

COMMENT

オメガのCal.23.4SCT1搭載機。ケース径は30mmを切る、ベビーサイズです。14金無垢ローズゴールドを採用しており、1940代らしいサイズ感、カラーリングです。ダイヤルはカッパー。中央は縦ヘアライン仕上げ、外周のミニッツはホワイトのツートンダイヤルです。放射状に小さくローマンインデックスを配し、ダイヤル中央に余白を残しているのは、当時としては最先端であるセンターセコンドならではのデザインです。

搭載ムーブメントは温度補正のバイメタルテンプを備えた23.4のセンターセコンド。腕時計が隆盛していく時代の流れの中で設計されたメーカーの力の入ったキャリバーで、メンテナンス性など優れており、現在でも安定した精度が期待できる定評のあるムーブメントです。

この世代の時計として、存外のコンディションです。ケースはほとんど傷が見られず、豊かなケースのフォルムはオリジナルのままを保っています。ダイヤルは大変ミントです。一切の経年変化、修復跡が見られず、瑞々しいままです。針はブルースチールの色味は完全に残しています。弊社にて分解掃除済みです。

第二次世界大戦の時代に生まれたこの時計は、ローズゴールドを採用した、夜光機能のない異色の存在です。実用性を追求したスポーツウォッチとは一線を画し、当時の富裕層の間で珍重されたことでしょう。当時の社会情勢を考慮すると、この時計にかけられたコストは驚くべきものでした。その衝撃的なサイズ感と1940年代特有のディテールは、ヴィンテージウォッチ愛好家にとってはまさに垂涎の的。美しいコンディションで残ったこの作品は、歴史的な価値と魅力を兼ね備えています。

BRAND

19世紀中頃にルイ・ブランによりスイスのラ・ショー・ド・フォンで時計の組立工場からスタートしたブランド＜OMEGA（オメガ）＞。創業から160年もの歴史を刻み続けるオメガ社は高級時計メーカーとしてロレックスと並び、人気・知名度は群を抜いています。