JAEGER LECOULTRE

COMMENT

ラグの間がフラットにカッティングされた珍しいケースのジャガールクルト。手巻きならではの薄さで、袖口を邪魔しません。ホワイトダイアルには、細いバーインデックス、ドルフィンハンドとクラシカルな組み合わせ。インデックスは文字盤を掘り込んで作られた、凝ったデザインです。細いクロスラインはシャープさに拍車をかけます。搭載ムーブメントはコートドジュネーブ仕上げの高級仕様です。ロレックス同様のKIF SHOCK（耐震装置）を備えています。

ケースは目立った傷が少なく、サイドビューの三段に分かれたエッジが綺麗に残っています。研磨歴はほとんどなしと判断しました。ダイアルはアイボリーカラーへとエイジングし、温かみのある印象です。黒くポツポツとしたエイジングは写真ほど気になりません。針はダイアルに合ったエイジングをしており、変に手が加わっていないことがわかります。小さく主張の少ない半球状のルミナスは、黒焼けせず形がよく残っています。当店にてオーバーホール済みです。パワーリザーブ52時間、日差+10秒と好調に作動しています。

ルクルトらしいスマートなドレスウォッチは、60年近く経過した今も色褪せることのない、高級時計としてふさわしい風貌。薄型ドレスウォッチですが耐震機能付きの機械と、スクリューバックの防水ケースで、時計のウィークポイントをしっかりと押さえています。あなたの一生を刻むことができる一品です。

BRAND

＜JAEGER LE COULTRE（ジャガー・ルクルト）＞は、現在も個性的なモデルを数多く製造し続けるマニュファクチュール。かつては、他の名門メーカー（ヴァシュロン・コンスタンタン、オーデマピゲ、パテックフィリップ、カルティエ等）にもムーブメントやパーツ等のエボーシュを供給していました。始まりは1183年、スイスの小さな工房から。「科学によって立つ」という信念のもと、信頼ある機械・製造ラインを作ることに力を入れ、時計の中心地であったスイスで、高級ブランドに時計の機械・部品製造の先端を行く供給元に成長しました。＜レベルソ＞を代表する自社ブレンドモデルなど、現在では数少ない自社生産のマニファクチュールブランドです。