1600 1601 1603 DATEJUST

創業40周年を記念して、1945年に初めて発表されたデイトジャストは、現在でも生産が続くロレックスの最も歴史あるコレクションの一つです。

デイトジャストは、他の多くの象徴的なラインと異なり、特定のスポーツや環境、ライフスタイルに特化して設計されたモデルではありません。

たとえば、サブマリーナーはスキューバダイバー向け、デイトナはレーシングドライバー向けに作られていますが、デイトジャストはシンプルかつクラシックなデザインと時代を超越した汎用性を兼ね備えた腕時計です。
堅牢でありながら、日常のさまざまな場面で着用できる信頼性の高いモデルとして設計されています。

 

現代の時計において日付表示機能は標準的なものとなっていますが、ロレックス デイトジャストは、0時ちょうどに瞬時に日付が切り替わる日付窓を備えた、世界初の自動巻き腕時計として登場しました。

 

1960年代から1970年代後半にかけて製造されたRef.1600、1601、1603は、デイトジャストのアイコン的イメージを確立したモデル群です。1956年に登場したデイデイトの影響もあり、ステンレスモデルとしての地位をさらに高め、フラッグシップモデルとして広く認知されました。 


またこのモデルから、現行品にも続くフルーテッドベゼル、ジュビリーブレス、バーインデックスのデイトジャストの基本デザインが確立されました。










 











 

Reference
 
ロレックスのデイトジャストはケースによって型番が決まります。
主な違いはベゼルの種類。
1600 / 1601 / 1603 / 1625 の四種です。
 



1600
スムースベゼル。
デイトジャスト以外のモデルでは基本として付けられるスムースベゼルではあるが、デイトジャストで付けられることはなかなかない。
36mm径のスムースベゼルモデルは特例を除きExpolorer Ref.1016と同様なので、スポーティで人気となる。

Stainless Steel
 
Yellow Gold
 









 











 

1601
フルーテッドベゼル。
現在でも使用されている、最も基本のデイトジャスト。
ベゼル素材には14金無垢が使用される。
ホワイトゴールドの場合、ステンレスケースとの絶妙なツートンカラーが美しい。

White Gold

 Yellow Gold

 

初期のものは刻みが細かい
これは前期種Ref.6605から継承されるものであり、
よりクラシックな雰囲気となる。

White Gold
Yellow Gold












 











 
1603

エングレーブドベゼルを採用。
素材はステンレススチールのみで、スポーティな雰囲気。


最初期のものに見られる通称「バンブーベゼル」










 











 
 
1625
サンダーバード
計測用の数字が配され、両方向回転式のベゼルを持つこのデイトジャストは正式にはターノグラフ(Turn-O-Graph)という名称です。

Ref.1625は1959年頃から77年まで生産された第2世代のターノグラフで、この時計はステンレスケースに18Kホワイトゴールドのベゼルの組み合わせです。

White Gold 






Yellow Gold










 











 
DIAL
 

 1970年代までのヴィンテージウォッチにおいて、
Datejust 16xxは最も多くのダイヤルバリエーションを展開した時計になります。
 


Sunburst 
 
最も基本的なダイヤル。
中心から放射状に引いたヘアライン仕上げは、
光が差し込むと水を張った様な美しい反射を見せる。










 











 
 Vertical Hairline

1970年以降の後期に採用。
角度によっては強く反射し、ドレスウォッチらしさ強めている。










 











 
Linen
 
麻生地の様な繊細な質感。
リラックスした雰囲気が強く、ファンも多いダイヤル。












 











 
Ghost
 
ライトグレーのマットダイヤルに、ホワイトプリントのレターを組み合わせたダイヤル。角度によってはレターがダイヤルに溶け込み、針とインデックスだけが浮き出た様にも感じる。この世代でこのような時計を作っていたのはロレックスだけだろう。










 











 
Gold
 
ゴールドケースに合わせたダイヤル。
ラグジュアリーな雰囲気が高まる。










 











 
Black Matte
 
マットな質感はスポーティで人気だが、生産数はシルバーより圧倒的に少ない。










 











 
Black Mirror Silver Print
 
後期のブラックミラーダイヤル。










 











 
Black Mirror Silver Gilt
 
グロッシーなブラックと下地出しのレターが美しいブラックギルト。
手に取った時に、文字がギラっと輝く。










 











 
 
Black Mirror Gold Gilt
 









 











 
Confetti
 
ブラックマットに赤い小さな斑点が入ったダイヤル。
名前の由来は祝い事で赤い紙吹雪 = Confetti を飛ばすことから










 











 
Blue
 
爽やかな印象になることからビジネスシーンでも人気のブルー。
状態の良いものは入手難易度が高い。










 











 
 Gray
 
スポーティなグレーダイヤル。
デイトジャストのカラーダイヤルの代表格。










 











 
Gray Linen (Cold)
 
寒色系グレーのリネンダイヤル











 











 
Gray Linen (Warm)

暖色系グレーのリネンダイヤル










 











 
Gray Matte

ブラックほど主張せず、スポーティな印象を受ける。










 











 
Purple Gray
 
パープル、ブラウン、グレーの中間とも言えるような色味。










 











 
Brown

ヴィンテージウォッチファンからも人気の高いブラウンダイヤル。











 











 
London Sky
 
雨が多い国であるイギリスの曇天の空模様にちなんで名付けられたダイヤル。
若干ブラウンが混じったグレーは、角度でシルバーにもパープルにも見える秀逸な色味。
 









 











 
Powder White
  
非常に希少なパウダーホワイト。
陶磁器のようなトーンの高いホワイトカラー。
1970年前後ではIWCなどのドレスウォッチに採用されたが、
DATEJUSTではほとんど採用されておらず、流通数はほとんどない。