CARTIER SM MUST DE TANK

COMMENT

アイボリーのローマンダイアルは、マストタンクの中で最もスタンダードかつ、ポピュラーなアイテムです。クラシックなアイボリーの色合いに華を添えるのは、ブラックの針とブルーサファイアのカボションリューズです。ケースは＜vermeil（ヴェルメイユ）＞という、シルバーの上に厚く金を貼る加工技術が用いられ手間とコストがかかっているため高級感のある仕様。機械にはETA2512-1を搭載。この世代のカルティエに多く用いられた機械で、パーツの入手がしやすいメンテンナス性の高い機械です。 当時のボックス、ギャランティー、革ベルトが付属するコレクタブルな個体です。

ケースは未仕上げですが、ガラスも含めて傷が無く綺麗です。ヴィンテージタンクのエナメル質なダイアルは、気にこそならないものの軽度のクラックが入りやすいことで知られています。こちらは希少なノンクラックです。市場に出ているほとんどの個体がクラック有りと言っても過言ではない中、このような状態のものは大きなアドバンテージとなります。カルティエ純正のバックルが装備されておりますので、そのオリジナル性をお楽しみ頂けます。

マストシリーズはダイヤルバリエーションの豊富さが魅力。数ある中からお気に入りの1本を選べるのもこのシリーズの醍醐味。アイボリーダイヤルは永きにわたって愛され、作られ続けたマストタンクを象徴するデザインです。ボックス、革ベルトが付属しており、ワンオーナーものでしょうか。当時の雰囲気をのそのままに味わえる希少な個体です。 

BRAND

現在では、ジュエラーとして名高いカルティエですが、まだ懐中時計が主流だった1904年に本格的な腕時計を製作したのはカルティエが最初でした。「タンク」という名前は、“戦車”を意味し、第一次世界大戦中の終結に貢献したといわれる、ルノー製の戦車がデザインの基となっています。その中でもマストシリーズは文字盤のバリエーションが豊富にあります。