ZENITH Jumbo Calatrava Case

COMMENT

1957年製造の手巻モデルです。カラトラバタイプの18KYG製ケースは37.5mmのジャンボサイズとなっています。非常に薄型で、腕を覆うような着用感が魅力です。ダイアルはプレーンなホワイトカラー。極めてシンプルかつ視認性の高いバーインデックスに、立体感の強いバーインデックスのマッチングです。外周部にはパールドロップ手法のミニッツを配し、夜行塗料のないすっきりとしたフェイスです。

ケースは最後からラグへの流線的なラインをよく残しており、素晴らしいプロポーションです。保管に伴うこ傷こそ見られますが、少ないものでヴィンテージ品としてはとても状態が良いです。ダイアルは下部にわずかに汚れが見られます。他にエイジングは一切見られず、当時の色味が美しいです。針は上面の鏡面仕上げに劣化がなく、キラキラと光の反射を見せます。インデックスは若干のくすみが見られますが、肉眼では気になりません。

現代的なボリューム感が印象深い一品。それによって平日にスーツと合わせていた現行品から、オフにスイッチする際にも使い勝手の違和感なくスムースにフィットしてくれます。また、エルプリメロや一部のクロノメーターモデルだけが注目されがちなゼニスですが、この時計のように銘機といって差し支えないモデルを数多く輩出している割に手ごろな価格となっている点は決して見逃せないポイントだと言えるでしょう。

BRAND

機械式時計の名機エル・プリメロで知られるスイスのブランド。1865年スイスのル・ロックルにて創業、「天頂」をブランド名称の由来とし、ムーブメントの開発および製造を自社で一貫して行っているマニュファクチュールブランド。その技術力の高さは、博覧会などで獲得した2000を超える賞の数々が物語っています。

HIGHLIGHT

Jumbo Calatrava Case