OMEGA Seamaster Ref. 2802 Fully Guilloche

COMMENT

脂がのり始めた頃の1950年代初期のシーマスター。ダイアルは全面がギョシェ仕上げで、マットな質感により識字が容易です。ノンデイトモデルは使い勝手が良い上に、フェイスが左右対称のシンメトリーデザインとなり人気です。針はセンターにエッジの付いたソリッドなドルフィン、インデックスは多面カットで実用性とエレガンスを兼ね備えてたクサビ。3,6,9,12は砲弾型です。ケースはボーイズサイズで、ラグ内側にエッジがあります。肉厚なラグと頑強なケースが魅力です。搭載Cal.471はオメガ初の両方向回転式自動巻きCal.470の後継ムーブで、半回転自動巻きキャリバーから全回転式に変わった初期のころのキャリバーです。耐震装置、チラネジテンプ、石数も20に増やされており、精度や耐久性を追求していた時代が見て取れます。Cal. 500系の前身ムーブでもあり、小さいことからケース径も合わせて小さく作られています。

プレーンなホワイトダイアルはエイジングにより肌馴染みの良いアイボリーカラーとなっています。変な傷やヤレが見られない為、公式のカラーダイアルかのようなポップな雰囲気が魅力です。針やインデックスにメッキの剥がれは見られません。キラキラと輝き、瑞々しいです。ケースは過去に研磨歴が見られます。とても清潔感があり、ラグ内側の面が残っているのが嬉しいポイントです。ルミナスのないシンプルなダイアルのため、エイジングがし難い状況であったことが功を成しています。

400番台の機械は生産数が少なく希少性の高い歴史的価値のあるキャリバーです。スイッチングロッカー特有のキチキチ音がまた小気味良く、音でも楽しませてくれる逸品です。

BRAND

1848年の創設以来、数多くの優れた業績を残してきたオメガ。いつの時代も多くの著名人、スポーツマン・冒険家の腕にはオメガがあり、偉大な功績とその瞬間を見守り続けてきた。その歴史に共感するファンも多く、ブランドウォッチの代名詞ともいえる存在。

HIGHLIGHT

Non Date,   Fully Guilloche,   No Luminous