ENICAR Sherpa GRAPH Ref.072/001 Mark 2

COMMENT

1960年に発表され多くの冒険家に支持を獲得し、小ヒット商品となった名機「シェルパグラフ」。同時期に発売された他社のクロノグラフと比べ、大きく異なる特徴があります。1960年代初頭では一般的ではなかった大きめ40mmケースを備えています。ケースはErvin Piquerez SA（EPSA）がEnicar専用に製造した、防水性に優れたスーパーコンプレッサーケースが採用されています。ムーブメントは手巻きのバルジュー72で、耐震機能を備えたロジウムメッキが施されています。ダイアルはいわゆる逆パンダ構成です。シルバーのインダイアル、グロスブラックの文字盤は視認性に優れています。最大300UPH表示の外側のグレーのタキメータースケール、パドル型の時分針、赤いセンタークロノ針備えています。 当品はマーク2、ロゴの土星のみアップライトで、他がプリントであることが特徴です。

艶めきが綺麗に残っているブラックミラーダイアルです。シルバーのインナーダイアルは堀があり、コンパクトディスクのように虹色に輝きます。綺麗なベージュカラーで現存しているトリチウム夜光が状態の良さを表しています。タキメーターは清潔感があり、汚れや傷なども確認できません。ケースはノンポリッシュで、多面カットが施されたラグのエッジがはっきりと残っています。竜頭やプッシュボタンは当時のオリジナル品です。

トータルでコンディションがよく、欠点がないお品です。当店にてオーバーホール後、44時間のパワーリザーブを確認してお、1日あたり10秒程度の進みで動作しています。伝説のクロノグラフを実用でご使用頂ける状態となっております。

ロンジンのレジェンドダイバーやIWCのアクアタイマーでも採用されている＜E.P.S.A.社製＞のスーパーコンプレッサーケースを採用した本格ダイバーズモデル。風防の内側に、回転するインナーベゼルを備えています。2時位置のリューズで操作するツインリューズが最大の特徴。有名メーカーで採用されていることから知られたケースメーカーですが、実際にクオリティーの高い素晴らしい造りのケースです。

BRAND

レーシングドライバーに愛用された名機「シェルパグラフ」。1854年創業と長い歴史を誇るエニカですが、なかでもシェルパシリーズはブランドの代表的なモデルで、傑作クロノグラフとして名高い「Valjuoux 72」をEPSA製の防水ケースに収めた頑強なつくりが多くの冒険家に支持され、エベレスト探検や南極探検などの極限状態にも採用されました。レース向けの「シェルパグラフ」ですが、頑強なシェルパの名前は健在で、ジムクラークなど多くのレーシングドライバーと共に栄光を勝ち取り1960〜1969年頃までのロングヒット商品となりました。

HIGHLIGHT

Jim Clark,   Mark 2