LONGINES Cal.12.68N

COMMENT

ツートンダイアルがクラシカルなロンジン。幅広いミニッツトラックと大きなアラビア表記に加え、ブルースチールの針を備えた意匠は、OMEGAの「Royal Air Force」を思い起こさせます。12時に赤ラインの入ったデザインなども併せ、航空計器の雰囲気を持っています。歳相応、適度に退色した文字盤は、小傷がありますが、目立つものではなく品が良いです。ブルースチールの発色からも、コンディションの良さがうかがえます。アーカイブが付属します。

操作のしやすいリューズは当時の純正品が付いています。シリンダーケースのベゼルがフラットで、バブルバックのような、ラグデザインも魅力です。

キャリバー「12L」は時刻合わせの際に秒針の止まる、ハック機能を搭載しています。また、LONGINESには意外に用いられていない巻き上げひげを採用しています。シャトンを用いた軸受けのルビーや、センターセコンドにするために、出車にせず、大きく立体的な2受けなど見ても、かなり力の入った機械であることがうかがえます。装飾豊かで、当時のロンジンがいかに力のあったブランドであったかを感じることができます。メンテナンス後のテストでは44時間のパワーリザーブに、1日あたりプラス10秒以内を確認しています。

BRAND

ロンジンの時計は機能性・信頼性はもちろん、洗練された気品のあるデザインに定評があり、いつの時代も大人の男性・女性から高い支持を受け続けています。自社でクロノグラフムーブメントまで手がけた、屈指のマニファクチュールブランドでもあった1832年から続く世界屈指の老舗メーカー。当時ロンジンが手がけた手巻き腕時計は、堅牢な作り込みで耐久性に優れていることに加え、精度も秀でておりいまなお実用として普段使いできるものが多いばかりか、優れた美観も併せ持っているため、愛好家たちから高い評価を獲得しています。