IWC Calatrava Case

COMMENT

小さめのケースが目を惹くオールドインター。この年代のインターは概ね35mm前後ですが、33.3mmとケース径を見てもかなり異様です。ホワイトのダイヤルはドルフィンハンド、パールドット仕様のミニッツドット、砲弾型のインデックスなど、50年代インターの定型です。インデックスやパールドロップは通常サイズと一緒なので、凝縮されたようなバランスです。ムーブメントも直径29mmの自動巻キャリバー853で他のものと同一のものが搭載されています。エレガントな曲線と直線で構成された18金無垢のケースは上品な質感です。

ケースは良いシェイプをしています。ヘアラインと鏡面の切り替えがキマっています。ダイアルは厳正に判断すると所々にエイジングが見えますが、肉眼では気にならず上品なフェイスの邪魔をしません。ゴールドカラーに輝く針やインデックスは、くすみが見当たりません。製造から約60年が経過したヴィンテージ品ですが、清潔感を持ってお使いいただけます。

スナップケースながら防水のスペックを備えており、貴重なお魚リューズが付属しています。 生成色のダイアルとゴールドのケースの配色は、肌馴染みの良いカラーリングで着用者に落ち着いた大人な印象を与えます。 これぞヴィンテージといった意匠を、ぜひ御手に取って見てください。

キャリバー853はマニファクチュールインターのペラトン方式の自動巻を備えたムーブメントで、爪により両回転での自動巻を実現しており、その性能の高さから現代でも使用されている機構。巻上げ効率も大変良い評価の高い機械です。メンテナンスに関しても当店でも自信を持ってお付き合いさせて頂ける時計です。

BRAND

アメリカマサチューセッツ州ボストン出身の時計師、フロレンタイン・アリオスト・ジョーンズが1868年に創立したのが始まり。特徴的なデザインで今なお世界中で人気を誇る「パイロット・ウォッチ」コレクションなど、多くの人気シリーズを発売。磁気から時計を守る為の軟鉄製インナーケースや、IWC独自の"ぺラトン式"と呼ばれる両回転式自動巻機構はあまりに有名。

HIGHLIGHT

Calatrava Case