SEIKO PROFESSIONAL 300m Diver Ref.6159-7001

COMMENT

セイコーダイバーの上位機種"PROFESSIONAL 300m Diver"です。幻ともいわれる62ダイバーの後継機で、グランドセイコーにも搭載された10振動のハイビートキャリバー6159Aを搭載したモデル。ケースは堅牢なワンピース構造で、大ぶりなカッティングがたくましいフォルムです。ベゼルは両回転式で、キチキチと小気味良い音を鳴らします。ダイアルはブラックマット。外周部のミニッツは一段上がった構造で、高級感があります。インデックスと針はルミナスを縁取ったもので、62ダイバーと同じく無二の存在感です。縁には細かなヘアライン仕上げを施しています。大変希少な、当時のウレタンベルトを装備しています。

ケースは勲章ともいうべき細かな使用傷が見られながら、オリジナルの素晴らしいプロポーションを保っています。ケースサイドやラグのエッジが立っています。ベゼルは細かな傷が確認できます。黒々とした色味はそのままで、約50年前の製品だとはとても思えません。ダイアルはミントコンディションです。ブラックカラーのテクスチャはそのままに、レターにプリントに劣化は見当たりません。針やインデックスは良好な状態を保っています。厳正に判断しますと時針の夜光にのみ、黒くポツポツとしたエイジングが見られますが、その他の夜光塗料は色味をよく残し、保存環境の良さが見てとれます。当店にてオーバーホール済みですので、安心してご使用いただけます。

Ref.6159-7001は冒険家の植村直己氏がエベレスト登頂の際に、使用していました。日付の早送り、ハック機能を備えた実用的な時計ですので、あなたを世界中のどこへでもサポートしてくれることでしょう。

BRAND

1960年代は、機械式腕時計は完成期とも言えるほどの発展を遂げた時期で、セイコーは精度コンクールの分野でも量産の分野でも、世界に追いつき、追いぬいた時代であった。同時に、「時計の電子化」が進展し、1969（昭和44）年12月にセイコーが世界初のクオーツ（水晶）腕時計を発売することにより、機械式腕時計からクオーツ腕時計へと大きく舵を切ろうとする時期でもあった。