SEIKO PROFESSIONAL 300m Diver Ref.6159-7000

COMMENT

セイコーの希少モデル「プロフェッショナル300mダイバー」。潜水士用の時計として1968年のみ販売されました。防水性を含めたその堅牢な構造は、当時のROLEXのサブマリーナをも上回るスペックで、当時最高峰と謳われています。ステンレスのワンピースケースに、ハードレックスガラス、ねじ込み式リューズが採用されています。ダイアルはブラックマットダイアル。ベゼルは両回転式で、キチキチと小気味良い音を鳴らします。ダイアルはブラックマット。外周部のミニッツは一段上がった構造で、高級感があります。インデックスと針はルミナスを縁取ったもので、62ダイバーと同じく無二の存在感です。縁には細かなヘアライン仕上げを施しています。大変希少な、当時のウレタンベルトを装備しています。61系グランドセイコーのムーブメントがベースの 「Cal.6159／10振動ハイビート」の高精度ムーブメントを搭載し、セイコーの強いこだわりが感じられる逸品です。

ケースは保管に伴う小傷が見られますが、オリジナルのプロポーションを保った良好なコンディションです。ダメージが表れやすいベゼルはブラックの色味をよく残し、瑞々しいです。ダイアルはミントコンディションです。ゴールドプリントのレターに劣化は見当たりません。インデックスは目立ったエイジングは見られず、ルミナスのは元々の色合いを保持しています。針は鏡面仕上げに若干のくすみが見られます。肉眼ではほとんど気になりませんので、ご安心ください。当店にてオーバーホール済みですので、ご購入後すぐお使いいただけます。

時代はクォーツショック直前、セイコーの持ち合わせた技術を集結させて作られた当該メーカー史上、最高傑作の一つです。セイコーミュージアムにも展示されているもので、国産時計の最重要ピースをお買い求めいただけます。

BRAND

1960年代は、機械式腕時計は完成期とも言えるほどの発展を遂げた時期で、セイコーは精度コンクールの分野でも量産の分野でも、世界に追いつき、追いぬいた時代であった。同時に、「時計の電子化」が進展し、1969（昭和44）年12月にセイコーが世界初のクオーツ（水晶）腕時計を発売することにより、機械式腕時計からクオーツ腕時計へと大きく舵を切ろうとする時期でもあった。