OMEGA Geneve Ref.166.038 Admiralty

COMMENT

オメガ1970年前後に出現したモデルライン、ジュネーブアドミラルティです。こちらはイカリマークのないタイプとなります。操作のしやすい大型のリュウーズ、リューズガード、スクリューバックを採用しており、ミリタリーモデルのテイストが感じられます。ケースメーカーはスーパーコンプレッサーなど防水性に優れたケースを開発していたEPSA（Ervin Piquerez SA）製。裏蓋の内側にはダイビングベルをデフォルメした刻印が見られます。ダイアルはダークグレーカラーのサンレイ仕上げ。強調されたスクエアインデックスやハンドのホワイトプリントとオレンジのセンター秒針がよく映えています。

ケースはエッジの立った素晴らしいプロポーションです。研磨歴はないと判断しています。ケースサイドに打痕が確認できますが、その他気になるダメージは見当たりません。ダイアルはインデックス付近にややエイジングが確認できますが、肉眼ではほとんど気になりません。プリントの針は色抜けがなく、当時のままを保っています。半球状のルミナスは形を崩しながらも、ベージュ焼けの色味が良いです。 当店にてオーバーホール済みで48時間のパワーリザーブを確認しています。

機械につきましてはオメガの中でも最も円熟した時代に作られた565を搭載しています。リューズの二段引きによる日付の早送りが搭載され日常使いもしやすいです。

BRAND

＜Geneve（ジュネーブ）＞シリーズは、コンステレーション、デビル、スピードマスター、シーマスターなどのシリーズの中でエントリーモデルとして1964年に登場。エントリーモデルとはいえ、発売当時の国産機械式時計などと比べるとはるかに高性能で、高価な時計でした。デザイン性が高く、メンズ、レディス共に都会的でスタイリッシュなモデルが多いラインです。現在では生産されていないモデルのため、アンティークでしか味わえない魅力があります。

HIGHLIGHT

Admiralty Ancoretta,   EPSA Case