ROLEX

COMMENT

ヴィンテージロレックスの間では、プレシジョンラインがあまり高く評価されていないままですが、この時計を見る限り、それはアンフェアであることが容易に想像が付きます。手巻きのオイスターはより薄いケースを実現でき、袖口を邪魔することなく、日常使いに馴染みます。サンレイ仕上げのダイアルはシルキーな質感が上品です。薄いケースになだらかなドーム風防の組み合えわせは、ロレックスらしからぬクラシカルな趣です。バーインデックス、ペンシルハンドの伝統的なデザインはビッグメゾンならではの風格があります。王冠ロゴはフラットなもので、スポーティーテイストです。

ケースの状態は、最低限の打痕のみでプロポーションがかなり良いです。ダイアルはミントコンディションです。劣化や経年変化が見受けられず、当時の状態のままご使用いただけます。針やインデックスはメッキの剥がれなく、鏡面が光をきらりと反射します。半球状のルミナスは、形を崩さず現存しています。黒焼けしておらず、嬉しいポイントです。

手巻きキャリバー、1225はオメガのの30mmキャリバーと比べると、小さく頼りない風に見えますが、実のところ使い勝手が良く、精度が安定しています。手巻腕時計のムーブメントにおいて一度も30mmサイズを製造しなかったのは、このサイズで精度を出すというロレックス威信を感じます。ゼンマイトルクが軽く、リューズが大きい為、しなやかな巻き上げ感が特徴です。ちょっといい時計、でもやり過ぎない、日常に馴染む時計としてお勧めできるひと品です。

BRAND

ROLEXは1905年にハンス・ウイルスドルフが時計販売の専門会社を設立ことから始まり、世界初の防水ケースの「OYSTER」や自動巻機構など実績は数知れず、そのブランドバリューも誰もが知る時計ブランドとして確立されています。