ROLEX OYSTER ROYALITE Ref.4220 Two Tone military Dial

COMMENT

ヴィンテージロレックスの希少モデル、オイスターロイヤライトRef.4220です。文字盤はシルバーとホワイトのツートンフェイスです。インデックスはアラビアのルミナス。24時間表記のミリタリーダイアルで、赤字のプリントがポイントカラーとなっています。時針はベンツハンド、分針は先端が幅広で読時しやすい意匠です。僅かに中央に膨らみのある青焼きの秒針は、しっかりと外周のミニッツにまで届きより正確な時刻を読み取れます。リューズは人気のデベソでオリジナル性が高いです。搭載キャリバー710は手巻の基礎的なムーブメントです。ロレックスのアイデンティティーであるスーパーバランステンプを備え、きちんとしたメンテナンスを行えば現代でも実用充分の機械です。

ケースは研磨歴こそ見られるものの、ケースサイドからラグへかけてのプロポーションがよく残っており、大きなダメージは見当たりません。ケースバックにはファーストオーナーによる刻印があり、1944年は歴史を感じます。ダイアルはツートンのホワイト部のみ、均一なブラウン化を見せています。傷やダメージはなく、評価の高いエイジングです。インデックスはエイジングによりダークブラウンにカラーチェンジです。このダイアルに合うカラーリングで、雰囲気が良いです。針は僅かにエイジングが見られますが、ブルースチールの色味がよく残っています。ルミナスの色味がよく、ヤレた印象を抱かせません。当店にてオーバーホール済みで、パワーリザーブ47時間を計測しています。

第二次戦中に販売されたものです。U28で始まるエングレーブは、この時計を誰がどういった経緯で使用されているかを管理するための番号ですので、官給品であることが予想できます。このような一等品は当時の高級士官や貴族に使用されたのではないだろうか、などとストーリーに想像を膨らませますと、一点ものとしての愛着も深まります。

BRAND

手巻きのミッドサイズとして作り始めたスピードキングは、ROLEXの中で、さりげなく着こなせるモデルとして長年製造されています。50年代では文字盤や針の種類が多く、多彩なコレクターモデルと言えますが、60年代には洗練された薄手に変わり、女性にもお勧めできます。

HIGHLIGHT

Benz Hand,   Two Tone Military Dial