GRAND SEIKO Ref.6245-9001

COMMENT

グランドセイコー初の自動巻モデル、通称「62GS」です。62GSは製造期間が約一年と極端に短いモデルですが、ケースバックのメダリオンがマイナーチェンジされており、初期の獅子から後期のGS表記への変遷が確認できます。ケースは流線型のシェイプが美しい意匠で、自動巻機構の搭載によりリューズ操作が少なくなったため、4時位置に配しスタイリッシュなトータルデザインとなっています。ダイアルはシルバーのサンレイ、文字盤外周は一段下がり手が込んでいます。バーインデックスは上面に鏡面仕上げが施されたもので、外側にはカッティングを入れて立体感を出しています。ドルフィンハンドはシンプルで、クラシカルな面持ちです。

 ケースは細かな保管傷が確認できますが、大きな損傷の見られない良いものです。ケースのエッジが立っており、たくましさすら感じるプロポーションです。ケースバックのメダリオンは傷の見られない素晴らしい状態を維持しています。ダイアルはミントコンディションです。シルバーのサンレイダイアルは一切の劣化が見られず、キリッとしたシルバーカラーが美しいです。針やインデックスは美しい鏡面反射をみせており、キラキラと輝きみずみずしさを感じます。当店にてオーバーホールは済ませていますので、ご購入後すぐお使いいただけます。

希少な自動巻GSの1stモデル。このモデルの中では1968年は最後期にあたるもので、ケースバックのメダリオンに諏訪マークが入ります。スペシャルなグランドセイコーを是非ご検討ください。

BRAND

日本が世界に誇る時計ブランド＜SEIKO(セイコー)＞。1960年代は、機械式腕時計は完成期とも言えるほどの発展を遂げた時期で、セイコーは精度コンクールの分野でも量産の分野でも、世界に追いつき、追いぬいた時代でした。同時に、「時計の電子化」が進展し、1969年12月にセイコーが世界初のクオーツ腕時計を発売することにより、機械式腕時計からクオーツ腕時計へと大きく舵を切ろうとする時期でもありました。