TUDOR

COMMENT

メタリックなシルバーダイアルのチューダー。同心円状のヘアライン加工が施してあり、外寄りなバランス感のインデックスとエンジンターンドベゼルとのコンビネーションが、ダイアル内側から外側へと目を向ける秀逸なデザイン。さらに3,6,12は変わって極端に長いもので、ダイアルが大きく見える視覚効果を生んでいます。レターはチュードルのシンボルロゴが小バラ、SELF-WINDINGの表記が1970年代より前にみられるアーチ状で魅力的です。

コンディションについて、若干の研磨歴はみられるものの、伝統のオイスターケースはシルエットをよく保持しています。ラグに厚みがあり、迫力のあるプロポーションです。盤面に気になる経年劣化はありません。シルバーダイアルは光をよく反射します。針とインデックスは最低限度のエイジングです。メッキの剥がれがなく、角度をつけるたびキラキラと光ります。盤面の半球状のルミナスは形の崩れなく、針夜光と共に黒焼けしていません。50年以上前の時計ですが、パリッとした表情をしています。

決して気を衒ったようなデザインではありませんが、探すと意外に見つからないダイアルです。誠実な印象を抱くシルバーダイアルにはビジネスにも使え、汎用性が高いです。日常で使う時計は他の人と被らないものを選んでみてはどうでしょうか。

BRAND

1930年代に＜ROLEX＞のディフュージョンブランドとして誕生。素晴らしい製造技術を誇りながらも、時計製造コストが高く認知度が低かった＜ROLEX＞に対して、低価格で一般庶民に親しまれた＜TUDOR＞。結果的には＜TUDOR＞が世間に認められたことで、＜ROLEX＞の認知度は急激に高まり、＜ROLEX＞は現在の「世界的に有名」なブランドとして認められるようになりました。

HIGHLIGHT

Rare Dial