ORIENT SWIMMER

COMMENT

この時代の時計としては、珍しい大きさのオリエント。肉厚なケースに収められた文字盤は、非常にクラシカルなディテールをしており、使い勝手が良いです。大きく立体的なインデックスに、小さなドットミニッツの組み合わせが繊細で装飾性を高めています。曜日を６時位置に独立して配置しており、デザイン性が高いです。シャンパンシルバーのダイアルには縦にヘアラインが入っており、針はドルフィンハンドで、キリッとした印象を強めています。ムーブメントはペラトン式巻き上げ機構を搭載した自社キャリバーです。外装、ムーブメントともにIWCのオマージュが強く表れています。

ケースは小傷のみの、程度のいいコンディションです。目立つような大きな傷はなく、ラグのエッジが立っており、リューズは使用感を感じるような、劣化は見当たりません。ダイアルの状態は、シャンパンシルバーのエイジングが非常に高ポイントです。針やインデックスに気になるような劣化は見られず、パーフェクトな状態です。

クラシカル時計ですので、当店オリジナルのコードヴァンベルトをお付けしました。革のダイヤモンドとも呼ばれるコードヴァンの艶めきに負けない、いつまででも眺めていられるような、フェイスの良さを誇る時計です。現行品によく見られるサイズ感ですので、ヴィンテージの初めの一本としておすすめできます。

BRAND

オリエントは国内ブランド大手のセイコーやシチズンに続く日本のメーカーのトップという意味合いも込めて「時計業界の三男坊」といわれ親しまれているブランドです。1901年、吉田庄五郎という時計職人が上野に開いた吉田時計店が始まり。1950年代にアメリカへの本格進出を果たし、海外においても1985年から1990年の5年間で輸出額が5倍に増えるなど、伝統は頑なに守られています。