DOXA

COMMENT

DOXAは腕時計が高級品であった頃から、ドレスモデルからクロノグラフまで多岐に渡り商品のラインナップを充実させ、その品質の高さから顧客を獲得してきた中堅メーカー。ケースは当時の最先端ケースメーカー「FB（François Borgel's）」を採用しており、ステンレスのスクリューバックで、二重蓋は耐塵性と耐磁性を考慮されています。ムーブメントはDOXA 14、10.5リーニュサイズでロンジン採用の初期の耐震装置が付けられていることから、堅牢な時計を目指して作られたことがわかります。ブラックギルドダイヤルにはラジウム夜光が組み合わされており、一流メーカーとなんら遜色のないポテンシャルを感じさせられます。

ケースはノンポリッシュで、風防周りのエッジも立っており面取りがとても良く、分けられた鏡面が各々に輝きます。ルミナスは色ムラなく均一に残っており、保存状態の良さが伺えます。

当時では珍しいセンターセコンドを採用し、小ぶりながらも存在感があります。時計をより強固なものへ、という時計業界での合理主義へと導くように具体化された当時の最先端の逸品です。普段のコーディネートにも取り入れやすいルックスですので、日常をより楽しいものへと昇華させるアクセントとしていかがでしょうか。

30mm前後のミッドサイズケースは、1940年代当時の通常メンズサイズであり、当時の最先端トレンド。欧米では、星の数ほど存在した時計メーカーだが、当時、日本に輸入された時計はほんの一部のため、日本人にとってはマイナーブランドであることもしばしばある。そんな無名の逸品にこそ、私たちがまだ見ぬ素晴らしい時計が数多く存在します。こちらもそんな当時の時計メーカーの研鑽が集約したもの。腕に乗せた時のバランス感が素晴らしく「ドキッとする」ほど胸が高鳴る雰囲気があります。一目でヴィンテージウォッチとわかるサイズ感が素敵。

BRAND

1889年にスイスで創業した老舗。デザイン部門最高賞を受賞した実績を持つ実力派であり、ファッションウォッチやジュエリーウォッチ、トラベルウォッチ、アラームウォッチなどを得意としたバラエティに富んだハイセンスな時計ブランド。