OMEGA Flightmaster ref.145.036

COMMENT

クロノグラフに複数の機能を付加し、飛行士のニーズに応えたフライトマスター。パイロットラインと呼ばれる、フジツボのようなケースデザインは1960から1970年代にかけてオメガが展開したデザインです。インナー回転ベゼルは8時のリューズで調整し、経過時間を確認。青色の12時間針は、10時位置のリューズで任意の位置に調整でき、2タイムゾーンの時刻表示を可能にします。3,6,9ドットレスタイプの文字盤です。オレンジのセンタークロノや積算計針はこの時計の独自性を高めています。

ダイアルはご覧の通り、エイジングによって月のようなテクスチャに変化しています。トリチウムの夜光がオリジナルのままに、薄いベージュで現存していることは素晴らしいです。それとは対照的にブラウンとシャンパンゴールドを織り交ぜたようなカラーリングの盤面は品のある面持ちで、スペシャルなエイジングを見せています。インダイアルはミントコンディション、コントラストが楽しめます。オレンジのセンタークロノと積算計針は色味を残しながら均一にフェード化しており、良い雰囲気です。ケースは細かい傷は見られますが、大きな損傷は見られません。フジツボケースのオリジナルプロポーションをよく残しています。動画にてご確認ください。

スピードマスターはNASAで採用されたことで有名ですが、フライトマスターはソビエト宇宙機関であるROSCOSMOSで採用されました。二つと同じものはない素晴らしいパティナを持ったフライトマスターをぜひご検討ください。

BRAND

Flightmaster（フライトマスター）は、1969年に初めて登場。独自に調整されたセカンドタイムゾーン機能を備えた革新的なパイロット用ウォッチとして販売されました。1960年代の国際旅行と航空への関心の高まりという時代背景を意識して発表されたモデルです。

HIGHLIGHT

Just Like A Moon