TUDOR OYSTER PRINCE Ref.7965 Fluted Bezel

COMMENT

通称“コバラ”。ロゴマークのバラが大きいデカバラに対してそう呼ばれています。日付の付いていないノンデイト仕様はドーム風防を合わせ持ち、シンプルかつピュアな文字盤デザインを楽しめます。ダイアルはシルバーのサンレイ。インデックスの12,3,6,9はバーでクサビ型のファセットを入れ、とても手が込んでいます。他は樽型のフラットなもので、外周にのみカットを入れていて、遊び心がありながらも高級感を損なわないチュードルらしいデザインです。針は60年中期に姿を消すアルファハンドです。年式を考えると、アルファハンドを楽しめる最後のチュードルの一つではないでしょうか。ケースはチュードルでは珍しいフルーテッドベゼルのタイプです。ロレックス純正の3連巻きブレスを装備しています。

ケースには研磨歴が確認できますが、４本のラグが揃っておりバランスが良いです。大きな傷は見られず、シーンを問わずご使用いただけます。ダイアルは中心部にわずかに経年変化が確認できます。肉眼ではほとんど気になりません。光を当てると虹色の虹彩が確認できることからも、入水による劣化はないでしょう。インデックスや針はくすみのない、素晴らしいコンディションです。半球状のルミナスはわずかに黒ずみが確認できますが、形に崩れが見られないのは大きなポイントです。ブレスレットは伸びが少なく、フレッシュな装着感が堪能できます。当店にてオーバーホール済みで、パワーリザーブは47時間を確認しています。

フルーテッドベゼルを備えた自動巻ノンデイトのコバラは、コストをかけたディテールから、当時のチュードルでの旗艦機種でありとても人気のモデルです。価格帯のお求めやすさからもロレックスよりも扱いやすく、サラッと品よく日常に取り入れやすい逸品。

BRAND

1926年にROLEXのイギリス普及拡大のため誕生したディフュージョンブランド。ブランド名もイギリスの名門『チューダー家』にちなんだもので市民に親しみやすさをアピールしようとしていたことが窺い知れる。ヴィンテージチュードル人気のポイントはやはり、ケースやリューズなどROLEXのパーツが使われていること、チューダー家の薔薇の紋章をロゴに採用したことでロレックスと同じケースながら、ダイアルにはバラのロゴが配された“デカバラ”や“小バラ”と呼ばれるチュードル独自の人気モデルが誕生した。その後チュードルはロゴを盾をモチーフにしたものに変更し現在ではROLEXからは離れ、独自路線を進むことになる。

HIGHLIGHT

Fluted Bezel,   Non Date