LONGINES Ref.3582 / 23519 Majetek Tartarugone

COMMENT

1940年代頃にチェコスロバキア軍のパイロットに採用されていたロンジンの民生品です。1947年にチェコスロバキアの首都、ブラスチラバにある正規代理店「Weinstabl」社にて販売されました。

チェコ軍はロンジンの他に、エテルナ、レマニアから同様のラージクッションケースモデルを納入していました。3社共通の特徴としては、ステンレス製の大きなクッション型ケース、ブラックダイアル、ルミナスで植字されたアラビア数字インデックスです。ロンジンが他社と異なるところは、コインエッジの回転ポインターと、コブラハンドです。どちらもこの年式のミリタリーウォッチにみられる意匠です。ロンジンはケース径が他の2社に比べ一際大きく、海外では大きな亀を表す`Tartarugone`と呼ばれています。ロンジンのラージクッションの中では3世代目にあたるモデルです。ムーヴメントはチェコスロバキア政府の要請に従って開発された、耐衝撃性能の付いた名機15.68Zを搭載されています。アーカイブが付属します。

ケースはオリジナルのシェイプをよく残したプロポーションの良い個体です。ダメージは小傷のみで大きな打跡等は見当たりません。ラージクッションケースは市場では使い込まれているものが多く見られますが、裏蓋にスレがなく綺麗に残っています。ダイアルは均一に、ほのかにミラー特有のエイジングが確認できます。艶感を失いマットな質感へと変わっており、程良いヴィンテージ感をお楽しみいただけます。

このラージクッションを状態よく入手するのは、意外と難しいかと思います。エイジングの自然なコンディションです。大きめのサイズですが、厚みが抑えられているので着用感が良いです。スマートに大きな時計を着用されたい方へ、おすすめの一品です。

BRAND

1832年から続く世界屈指の老舗メーカー。ロンジンの時計は機能性・信頼性はもちろん、洗練された気品のあるデザインに定評があり、いつの時代も大人の男性・女性から高い支持を受け続けている。

HIGHLIGHT

Majetek Tartarugone