OMEGA Railmaster Ref.2914

COMMENT

力強いルックスで抜群の存在感を放つRef.2914-6。ダイアルはオメガが黒い文字盤において、時計史上最も早く開発したと言われているマットダイアルで、機能性を追求した証と言えます。レターとラインは下地出し、ルミナスは掘り込み仕様です。針は中期型のドルフィンハンド、矢じり型の夜光が付いた秒針となっています。スムースベゼルに太く長いラグを備えた大きめのケースは、シンプル且つスポーティーです。二重蓋は耐塵性と耐磁性を考慮された、堅牢性に富んだタフな造りです。ブレスレットはキャタピラー7912を装備しています。

ケースは研磨歴の見られない素晴らしいコンディションです。エッジの立った状態で、ラグのしなやかなラインが現存しています。ダイアルはパーフェクトです。劣化は一切見られません。針は経年変化していますが、肉眼では気にならないものです。ほどよくエイジングした夜光も、全体の雰囲気とマッチングしており、強烈なデザイン性と調和が取れています。

オメガレイルマスターRef.135.004の前身であるRef.2914シリーズは、1957年に発売され、強力な電流の近くで作業する科学者、技術者、電気技師などの専門家向けに設計されました。OMEGA三大スポーツモデルの中でも、ストップウォッチ機能やダイビングベゼルがないことからシンプルを極めており、普段使いしやすく維持しやすいかもしれません。デザイン、実用性、球数の少なさ、そしてコンディション、全てにおいてスペシャルなお品です。

鉄道員など電界の近くで働く人々に向けて作られた時計は、OMEGAのスポーツ系最重要モデルのひとつ。スピードマスター、シーマスター300の初期モデルと並んでOMEGA三大スポーツモデルとでも呼ぶべき＜Railmaster＞。＜Ref, 2914＞はレイルマスターのファーストシリーズで、そのなかでも＜Ref, 2914-6＞は後期にあたり、ドルフィンハンドで矢じりの夜光の付いた秒針となっている。存在感のある大ぶりなケースとインパクトの強いダイアルデザイン。なんといっても数少ない耐磁仕様になっている点が最大の特徴で、近年、復刻されるほど人気が沸騰している。

BRAND

1848年の創設以来、数多くの優れた業績を残してきたオメガ。いつの時代も多くの著名人、スポーツマン・冒険家の腕にはオメガがあり、偉大な功績とその瞬間を見守り続けてきた。その歴史に共感するファンも多く、ブランドウォッチの代名詞ともいえる存在。