ROLEX OYSTER PERPETUAL DATE Ref.1500 London Sky

COMMENT

ロレックスは型番によって脈々と受け継がれるデザインがあります。次代が変われど、一目でロレックスと分かる造形があります。それでもその時ならではの個性を感じる大きな要素の一つは、ダイヤルにあります。ロレックス程ダイヤルの質感にこだわったメーカーは見られません。

一口にグレーダイヤルと呼んでも、当時のロレックスは様々なカラーバリエーションを輩出しました。こちらはブラウンとグレーの中間色に、ほんのりゴールドを加えたようなカラーリングです。レターはブラックで、よりダークな印象となっています。針はセンターに稜線を引いたバーハンド。インデックスは上面にヘアライン仕上げを施したマットなタイプです。両端に斜めの鏡面カットを入れることで、複雑な光り方を実現しています。ダイヤルトーンとインデックスのカットで、定番モデルに個性を見せるロレックスならではの芸当を見ることができます。1971年3期のリベットオイスターブレスが装備されています。ケースとは1年程度ずれますので、当時のオリジナルです。

Cal.1570はクロノメーター仕様のムーブメント。1960年代半ばから1980年代後半までの長期間に渡って製造され、ロレックス社製ムーブメントの中でも、精度と耐久性のバランスが取れた傑作ムーブメントとして、高い評価を獲得しています。デイトジャストより一回り小ぶりなケースが腕なじみの良いモデルです。

ケースは目立つような大きな傷や打痕の少ない、素晴らしいプロポーションです。リベットブレスは使用感が少なくグッドコンディションです。ダイヤルは当時のブラウンカラーを程度よく保っています。この時代はカラーダイヤル黎明期で、剥がれ等のダメージが起こってしまっている個体が多くみられますが、美しいままで評価ができます。針やインデックスにくすみは見られず、緊張感のある輝きを見せています。繊細な表現のダイヤルなだけに、コンディションの良さは大きなポイントになります。ビデオを掲載しています。

スポーツモデルが注目を受けやすい昨今の時計業界ですが、ロレックスのスタンダードモデルは、ブランドの長い歴史の中で最も注力している、メインプロダクトであることは揺るがない事実です。 ファッション、ビジネス、シーンに関係なく、手に取るときの特別な高揚感を、万人に与えてくれるのがこのロレックスの最大の魅力です。

BRAND

世界に名立たる＜ROLEX＞の原点を現在に伝えるモデルが＜OYSTER PERPETUAL＞。＜ROLEX＞の3大発明のうち「オイスターケース」と「パーペチュアル」の2つを搭載したオイスターパーペチュアルは防水・防塵ケースの自動巻き時計を意味します。このモデルをベースとし、後に＜Explorer＞や＜Submariner＞、＜Milgaus＞などプロフェッショナル用モデルのリリースへと繋がっていきます。