OMEGA Speedmaster Ref.175.0033

COMMENT

日常使いし易い自動巻モデルのスピードマスター。ローズゴールドとステンレスのコンビモデルです。ケースは39mm径と手巻きのムーンウォッチに比べ3mmほど小さく、日常使いに長けます。特徴的なツイストラグやタキメーターをデザインしたベゼルなど、意匠を引き継いでいます。ダイアルはマットブラック。インダイアルはベゼルに合わせたローズゴールドカラーです。オメガ純正のバックルを装備しています。

ケースは目立った傷や打痕がなく、オメガならではのシェイプの良さを堪能できます。ブラックダイアルに劣化は見当たりません。過去に入水歴は見られず、ミントコンディションです。針やインデックスは上面のメッキにくすみがなく、清潔感に溢れています。ルミナスは美しいベージュカラーへ変化しています。ローズゴールドとの色使いの合う、評価の高いエイジングです。当店にて分解掃除済みで、45時間のパワーリザーブを確認しています。自動巻きの性能も申し分ありません。

本来無骨な雰囲気が漂うスピードマスターですが、ヴィンテージならではのカラーリングとクロコダイルのレザーバンドにより、クラシカルな印象も感じられます。日々スーツに合わせるなら、ヘビーデューティーで扱いやすいリデュースは一つの最適解とも言えるでしょう。

BRAND

今でこそ「Speedmasterイコール宇宙」という図式がすぐに浮かび上がりますが、当時は宇宙とは全く関係のない、純粋なモータースポーツ用の時計として誕生。また、スピードマスターは、ダイヤルではなく外周ベゼルにタキメーターを表示した世界で初めての時計と言われています。1959年、スピードマスターはマイナーチェンジをします。ベゼルがアルミニウムの黒色ベースとなり、針の形状がアロー針からアルファ針に変更されたことで、より視認性が高まっています。NASAは宇宙での過酷な環境にも耐えうる丈夫なクロノグラフを探しており、名だたる強豪に勝ったスピードマスターを公式時計として採用。その後1969年人類初の月面着陸の際、スピードマスターを着用していたことは有名な話。