GRAND SEIKO Ref.5722-9991

COMMENT

 国産最高峰の「グランドセイコー」のセカンドモデル。セカンドモデルが発売されたのはファーストモデルの発売から4年経った1964年。ファーストモデルと比較すると、カレンダー機能（早送り機能付き）を搭載、ケース裏蓋を圧入式のスナップバックからねじ込み式のスクリューバックに変更することで、防水性能も50m防水（当時性能）に対応してより実用性が向上しています。ムーブメントはCal.5722Bを搭載しています。

ケースは保管に伴う小傷のみで、太くたくましいラグが現存しています。ファセットのエッジが効いており立体感のある造形です。シルバーサンレイダイアルは気になるような劣化が見られず、光によって表情豊かに変化します。針やインデックスは上面にくすみがなく、光を強く反射します。当店にてオーバーホール済みで、46時間のパワーリザーブを確認しています。

鏡面仕上げされた多面カットの針とインデックスは、上品な輝きを放つ文字盤とのマッチングが美しく、着用しているだけでもオーナーのセンスをワンランクアップしてくれる逸品です。ステンレス製のケース素材にラグを太く設計したことで、耐久性も向上し、機能性、素材、デザインから生まれる満足感は充分。

BRAND

日本が世界に誇る時計ブランド＜SEIKO(セイコー)＞。1960年代は、機械式腕時計は完成期とも言えるほどの発展を遂げた時期で、セイコーは精度コンクールの分野でも量産の分野でも、世界に追いつき、追いぬいた時代でした。同時に、「時計の電子化」が進展し、1969年12月にセイコーが世界初のクオーツ腕時計を発売することにより、機械式腕時計からクオーツ腕時計へと大きく舵を切ろうとする時期でもありました。