OMEGA Seamaster Ref.166.032 / 168.023

COMMENT

パッと見は70年代の時計に見えますが、60年代後半のモデル。主張の強めなバーインデックスやバーハンド、それに放射状の仕上げが施されたベゼルがその印象を強くしているのかもしれません。それでもケースの全体的なシルエットは60年代オメガのまさにそれ。その過渡期的なデザインが絶妙なバランス感覚を感じさせます。デイデイト機能やスクリューバック、すっきりしたデザインで汎用性の高い一本です。

Cal.752は56系のday dateモデルです。安定した作動と巻き上げ効率の良さが魅力で、使い易い時計です。日付には早送りが付いていますが、曜日は針を回して調整します。

ケースは小傷が多々見られますが、ラグの有機的な曲線やカッティングがオリジナルの通りに残っています。フラットベゼルはサイドとのエッジが立っており、パリッとしています。ダイヤルはミントコンディションです。焼けが少なく、パリッとしています。針やインデックス、アプライドのΩロゴに気になるようなくすみは見られません。キラキラと輝き、存在感を発揮しています。弊社にてオーバーホール済みで、パワーリザーブは48時間以上を計測しています。

ミニマルなデザインの中に一貫としたテーマ性が感じられるシーマスター。デザイナーはどんな方なのでしょうか。特に現行品では年式や型番だけで値付けされる昨今の腕時計業界ですが、ヴィンテージオメガの世界はそれだけでは測きれないほどの面白さに溢れています。

BRAND

1848年の創設以来、数多くの優れた業績を残してきたオメガ。いつの時代も多くの著名人、スポーツマン・冒険家の腕にはオメガがあり、偉大な功績とその瞬間を見守り続けてきた。その歴史に共感するファンも多く、ブランドウォッチの代名詞ともいえる存在。